災害に備えるために
職場での備え
災害対応マニュアルの作成
たとえどれだけ立派な地震対策計画を作成しても、実行できなければ意味がありません。確実な災害対応を実行するために「災害対応マニュアル」を作成し、「社員防災教育」や「防災訓練」を実施することが必要不可欠です。
通信の確保
大地震が発生したときは、NTT回線のふくそう(混雑・集中)や事業所内の回線の切断・交換機の電源の破損などで通信の確保ができなくなる恐れがあります。地震時の通信の遮断に備え、通信設備の耐震対策を実施して下さい。
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情報システムの安全対策
現代は、企業の経営活動において、コンピュータの占める役割は非常に高くなっています。コンピュータに登録されているデータは、企業の財産とも言うべき重要なものです。企業の重要なデータを保存している機器は、設置位置に応じ移動、転倒、振動防止の措置をとりましょう。また、データを定期的にバックアップし、安全な場所に保管することが重要です。
非常備蓄品の備蓄
地震時において、すぐに緊急物資を入手することは困難なことが予想されます。
食料品などの生活必需品、救助・救護・復旧のための資機材は、必要な量を適切な保管場所に備蓄しましょう。
また、定期的に点検し、足りなければ補充しましょう。
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社員防災教育・訓練の実施
地震時において、社員は職場で定められた災害対策の役割を果たせるようにしておく必要があります。作成した災害対応マニュアルに基づいた防災教育や防災訓練は、災害時の的確な判断や行動につながります。また、マニュアルの問題点の発見、マニュアルの見直しにも役立ちます。 | ![]() |
徒歩帰宅に備えて
地震時においては、会社から徒歩で帰宅することが考えられます。各個人がスニーカーなどの備品を準備し、徒歩帰宅に備えましょう。徒歩帰宅させる場合は、会社では交通情報などを収集し、帰宅の際の安全性を確認しましょう。
情報収集
- 交通機関や天候などの情報提供
- 食糧・飲料水の配給
- 帰宅ルートの安全性についての情報提供
- 通信手段の連絡
- 可能ならばラジオ・懐中電灯などの配給
- 今後の出社予定の連絡
- 帰宅後の会社への連絡の指示
徒歩帰宅の準備
- はき慣れたスニーカー(ロッカーに常備)
- 携帯ラジオ
- 自宅までの帰宅地図
- 懐中電灯
- 10円玉数個
- ティッシュ
- チョコレートやキャラメル
- 季節に応じてタオルや携帯カイロを準備
- 声をかけあい、助け合う
- 連絡方法や集合場所を決めておく